12. オッパの人間性。優しさ?それとも弱さ??

子供ができたと聞いたオッパの反応は何ともいまいちなものでした。

オッパはエンジニアの研修を修了した後、サム〇ンに入社することに決まっていました。
なのでオッパのそのいまいちな反応は私にとっては理解しがたいものでした。
私はそれは「男の責任感からくる不安な気持ち」であると信じることにしました。

私のお腹がどんどん大きくなるにつれ、私はオッパと共に赤ちゃんを喜びで迎えてあげたい思いでオッパにお腹が動くこと、病院の健診結果など超音波写真を持って一生懸命話しました。
それでも彼の反応は薄いものでした。

つわりもひどく、どんどん辛くなっていく生活...
オッパのその薄い反応が親、兄弟のいない外国で暮らすことの寂しさに拍車をかけるのでした。

オッパの仕事はどんどん忙しくなり、朝6時ごろ家を出て、いつも帰りは日付が変わって帰ってきました。
彼はいつもクタクタで食事をしながら眠りました。
だから私は毎日お弁当、おやつ、夜食を準備し、彼にそれを持たせました。

10か月を過ぎた頃だったでしょうか...
私に早産のけがあることが分かりました。病院では絶対安静にすることを常に言われました。

初めての出産、一日中誰もいない部屋...私はいつ生まれるか分からない赤ちゃんゆえ、毎晩が不安で、オッパが1分でも早く帰ってくることだけを願って待つしかありませんでした。
それでオッパにはとにかく今は危ない状態だからなるべく早く帰ってきてほしいと言い続けたのです。

それでも彼はいつもと変わらず遅く帰ってきました。
私は毎日クタクタで返ってくるオッパにかける言葉を無くしました。

ある時、オッパの同僚が家に遊びにきました。私はその人から初めてオッパの仕事ぶりについての話を聞きました。
その時私は耳を疑うような話を聞いたのです!!
オッパの同僚はこう言いました。

「毎日、こいつは同じ職場の同僚からいろんな頼みごとをされ、それをするために毎日遅く帰ってるんですよ。断ればいいものを、根が優しすぎるんです」とそういうのです。

私は今日生まれるかも知れないとビクビク怯えながら、毎晩時計ばかりをみてオッパの帰りだけを待っているというのに、
オッパは人助けをして家に遅く帰ってくる??
今はどっちが大事なんやー!!あほかー!!!

私の怒りは天をも突き抜ける勢いでした。

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