3. 初デート。
私の実体験に基づいた韓国人と日本人の恋愛についてお話します。
私は大阪生まれ、大阪育ち、男女の区別なく、父がおせち料理まで作るような環境で育ちました。また私は年子の弟と共に男勝りに育った日本人です。
一方主人(その時オッパと呼ぶ)といえば韓国の田舎で育ち、兄弟が多く、身の回りのことはお母さんがお姉さんがしてくれる環境で育ちました。
そう...韓国の特に田舎は台所に男が入るとだめだと教えられてきた、まるで昔の日本のような考えで生活が回っています。私たちはまるで真逆の環境で育ちました。なので性格もそれに沿って構築されてきたと思われます。
恋愛においての問題は私が男性のような心を持った女性だということです。
ある日、オッパが計画し、仁川のウォルミドーに行くことになりました。彼は私が絶叫マシンが大好きだということを知っていたので、自分の大の苦手とする強烈なバイキング(船の乗り物)があるウォルミドーに連れて行ってくれました。
それはラップを歌いながら速度を加速させ、安全装置といえばウエストあたりの布のような紐しかありませんでした。
そのラッパーの目的はそれに乗っているお客さん全員を泣かせることでした。
90度近い角度でどんどん加速されていく、その船は高所恐怖症で揺れるものが大の苦手な主人にとってまさに地獄でした。逆に私はそのスリルに大喜びで終始げらげら笑っていましたので、そのラッパーは私をみてさらに高度を上げるのです。最終的に私に降参したラッパーが時間を超過した末、降ろしてくれました。
そしてふと横にいるオッパを見るとよろけてボロボロになっていました。そしてオッパは急に遠くに走って行って、吐いていました。私はそこまで嫌いな絶叫マシンに乗り、私を喜ばせようと必死に付き合ってくれたオッパにまた感動するのでした。
少し休憩した後、私たちは近くのゲームコーナーに行きました。
私は昔から勝負は勝つためにするという考えを持っていました。
それがデートだとか、可愛く見せようとかそんな思いは一切なく、ただモグラたたきやら、射的やら全てを勝つために挑みました。今から考えるとあまりにも浅はかだったと思います。
軍隊を出ているオッパのプライドもボロボロにしながら、私は射的にまでオッパに勝ってその初デートは勝利感に満ち溢れて幕を閉じるのでした。